ゲイブログでBLの話題って結構地雷だったりするんで,
微妙に避けてるんですが(笑),友人にせがまれたので(←言い訳)
ひとつ.
BLアレルギーの方は,この記事は華麗なスルースキルでスルーを.
俺はゲイ小説をよく読みますが,日本ではほとんど「ゲイ小説」というものは出版されないので,英語圏のものを読むか,こういうBLのなかで,硬派として世評高いものもつまみぐいする.
この2冊は連作で,「ボーイズラブ」なんていう言葉から想像もできないほどの世界観を備えた作品.「愛ってなんだろう」「人生ってなんだろう」って,読み進むほどに考える.
ちょっと重いし痛いけど,BLと考えず,一個の小説として見て,並み居る(一般の)小説と比べても頭一歩抜け出てる作品なので,小説読みの人には結構オススメ.
★★ 「続く」ではもう少し詳しい感想 ★★
微妙に避けてるんですが(笑),友人にせがまれたので(←言い訳)
ひとつ.
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檻の外 (Holly Novels)
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俺はゲイ小説をよく読みますが,日本ではほとんど「ゲイ小説」というものは出版されないので,英語圏のものを読むか,こういうBLのなかで,硬派として世評高いものもつまみぐいする.
この2冊は連作で,「ボーイズラブ」なんていう言葉から想像もできないほどの世界観を備えた作品.「愛ってなんだろう」「人生ってなんだろう」って,読み進むほどに考える.
ちょっと重いし痛いけど,BLと考えず,一個の小説として見て,並み居る(一般の)小説と比べても頭一歩抜け出てる作品なので,小説読みの人には結構オススメ.
★★ 「続く」ではもう少し詳しい感想 ★★
内容を一言で言えば,「どうしようもない人生を送る男ふたりが,人生に翻弄されながら,お互いに魂を救済しあっていく話」だろうと思う.
親にネグレクトされて育ち,愛情も常識もかけらも知らない喜多川.平凡で幸せな人生を歩みながら,冤罪で一気に人生の泥沼へと叩き落とされた堂野.やがて喜多川が堂野に依存し,激しく求めるようになってから,ふたりは奇妙な共生関係を結ぶ.
ある見方をすれば,それはどうしようもない愛の形だと思う.だけど,所詮世の中の「愛」なんて,8割方どうしようもないものだったりしないだろうか?だって人生がそもそも,8割方どうしようもないものなんだから.だけど,そのどうしようもない愛のなかに,わずかに輝くものを見つけられることもあって,そんなとき,「どうしようもない人生」は緩やかに救済されていく.この2冊の作品で描かれる彼らの物語は,そんな物語だ.だから,痛いんだけど,意外なくらい明るく,癒しのカタルシスに溢れている.そこが,オススメの理由.
ホントよく書けてると感心したんだけど,敢えて不満を言えば,うまく書けてるだけに,むしろBLとしてより一般の小説として見てしまい,一流の文学と比較したくなってしまうこと.たとえば,不運な人生と愛を知らぬ孤独な魂っていう意味では,あの名作中の名作,『アルジャーノンに花束を』みたいな怪物もいるわけで,そういうのと比べちゃうと,文学史にいつまでも残り続けるくらい圧倒的な何か,が,ちょっと足りないかナァ・・・と思ってしまうのは確か.
BLを文学として読むなよ,と怒られちゃうかもしれませんけど(^^; でも,この作家さんには,いずれBLという枠組を超えて,より深い作品を希求して欲しい,そんなふうに感じました.
801ドリームは,そんなにひどいとは思いませんでした(笑) 女性視点だなあ,とは随所で思いましたが.
この記事へのコメント
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2008/04/28 (月) 23:53:49 | | #[ 編集]
ご無沙汰です。檻の外のほうは読みました。箱の中から本来よむべきだったかなぁ…と思いつつ。
木原さんの本はBLから少し離れ気味で読めるなぁ…と思います。
特に最近書かれているergoの中の医療関係のオムニバム形式の話は専門的な内容も多くてBLということを忘れてしまうくらいです。
色々BL小説も読んで見ましたが、あまりの展開に嘘やろぉ〜と思うことだらけですが、それがBLなんだなぁ…と、あまり何も考えたくない時によんでます。
檻の外の展開もすごいなぁ…でした。そうきたかぁ…ていう感じでしたよ。
木原さんの本はBLから少し離れ気味で読めるなぁ…と思います。
特に最近書かれているergoの中の医療関係のオムニバム形式の話は専門的な内容も多くてBLということを忘れてしまうくらいです。
色々BL小説も読んで見ましたが、あまりの展開に嘘やろぉ〜と思うことだらけですが、それがBLなんだなぁ…と、あまり何も考えたくない時によんでます。
檻の外の展開もすごいなぁ…でした。そうきたかぁ…ていう感じでしたよ。
2008/04/30 (水) 01:44:38 | URL | まもう #-[ 編集]
まもうさん:
ergo のやつは,読んでないんですよ.そんな内容なんですかー.
ちと,最初に(?)紹介するにしては,偏りすぎた気がします (゚Д゚;) 次はもうちっとふつうのを・・・.
ergo のやつは,読んでないんですよ.そんな内容なんですかー.
ちと,最初に(?)紹介するにしては,偏りすぎた気がします (゚Д゚;) 次はもうちっとふつうのを・・・.
2008/05/01 (木) 21:48:55 | URL | phelan #PzIm/G5U[ 編集]
『箱の中』『檻の外』やっとみつけて読みました。すごくおもしろかったです。どちらも、このブログで紹介されてなければ、出会うことができなかった作品でした。どうもありがとうございます。
くわしい感想はそのうち自分のブログにアップしようとおもいますが、私が特に気に入ったのは「脆弱な詐欺師」(箱の中)。この作品はいわゆるBLの書き方には反してるかもしれないけれど、一人の男の男に対する思いがしっかり書き込んであって、考えさせられました。
くわしい感想はそのうち自分のブログにアップしようとおもいますが、私が特に気に入ったのは「脆弱な詐欺師」(箱の中)。この作品はいわゆるBLの書き方には反してるかもしれないけれど、一人の男の男に対する思いがしっかり書き込んであって、考えさせられました。
気に入っていただけたのならよかったです.BLというには重い,というか,ずっしり来ますが...
2008/07/22 (火) 16:29:02 | URL | phelan #PzIm/G5U[ 編集]
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